この記事の結論
- 小規模事業者が国内外の展示会に出るなら、まず小規模事業者持続化補助金が候補です。補助対象経費に「展示会等出展費」が含まれ、補助上限は50万円(特例で最大250万円)、補助率は2/3です。
- 東京都内の中小企業は、東京都中小企業振興公社の「展示会出展助成事業」も使えます。BtoBの展示会が対象で、助成限度額150万円、助成率2/3以内です。令和8年度は毎月受け付ける全10回で、残りは第8回(11月1日〜16日)からです。
- 海外の見本市に出るなら、ジェトロが募集するジャパンブースへの出展も選べます。手続きをまとめて任せられ、見本市によってはジェトロが出展経費の一部を補助します。
展示会出展に使える補助金はどれですか?
事業の規模と、どこの展示会に出るかで選びます。
| こんなとき | 候補 | 補助・助成の内容 |
|---|---|---|
| 小規模事業者が国内外の展示会に出る | 小規模事業者持続化補助金 | 上限50万円(特例で最大250万円)、補助率2/3。「展示会等出展費」が対象経費 |
| 東京都内の中小企業がBtoBの展示会に出る | 東京都中小企業振興公社「展示会出展助成事業」 | 上限150万円、助成率2/3以内 |
| 海外の見本市に出る | ジェトロのジャパンブース(ジャパンパビリオン) | 手続きをジェトロがまとめて行う。見本市によって出展経費の一部を補助 |
東京都以外の道府県や市でも、展示会出展を助成する制度があります。お住まいの地域は地域別の一覧から探してください。
持続化補助金の「展示会等出展費」とは?
中小企業庁の令和7年度補正予算のリーフレットでは、持続化補助金(通常枠)の補助対象経費として次の8つが挙げられています。
機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会等出展費、旅費、新商品開発費、借料、委託・外注費
展示会の出展料に加えて、会場までの旅費や、配布するチラシ(広報費)も同じ計画の中で組み立てられます。第20回は2026年11月5日(木)から12月15日(火)17:00まで受け付けます。対象者や特例の条件は小規模事業者持続化補助金の記事にまとめています。
東京都の展示会出展助成事業とは?
東京都中小企業振興公社が、都内の中小企業が販路拡大のために出る展示会の費用を助成する制度です。令和8年度の募集要項から主な点をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 都内の中小企業者(法人・個人事業者)など。細かな要件は募集要項で確認 |
| 助成限度額 | 150万円 |
| 助成率 | 対象経費の2/3以内(千円未満切捨て) |
| 助成対象期間 | 交付決定日から1年1か月以内 |
| 申請方法 | Jグランツによる電子申請のみ(GビズIDプライムが必要) |
対象になる経費は?
| 経費区分 | 経費 | 個別の上限 |
|---|---|---|
| 展示会等参加費 | 出展小間料 | — |
| 資材費・輸送費 | — | |
| EC出店初期登録料 | 20万円 | |
| 販売促進費 | 印刷物制作費 | 50万円 |
| 動画制作費・広告掲載費・サイト制作・改修費 | 各20万円 |
「出展小間料」か「EC出店初期登録料」のどちらか(または両方)の申請が必須で、資材費・輸送費や販売促進費だけの申請はできません。海外展示会の出展小間料に限り、主催者が認める代理店を通した申込・支払いも対象です。
受付の日程は?
令和8年度は毎月受け付ける全10回で、各回の最終日は16時締切です。受付期間中でも予算に達した時点で締め切ります。
| 回 | 申請受付 | 交付決定 | 出展できる期間の始まり |
|---|---|---|---|
| 第8回 | 2026年11月1日(日)〜11月16日(月) | 2027年1月1日 | 2027年2月1日 |
| 第9回 | 2026年12月1日(火)〜12月14日(月) | 2027年2月1日 | 2027年3月1日 |
| 第10回 | 2027年1月1日(金)〜1月14日(木) | 2027年3月1日 | 2027年4月1日 |
出展できるのは、交付決定日が属する月の翌月1日以降に開かれる展示会です。出たい展示会の会期から逆算して、どの回に申請するかを決めます。
対象にならない出展は?
募集要項では、対象になる展示会の条件を10項目挙げています。当サイトが、つまずきやすいものを抜き出しました。
- 事業者との商談が主な目的の展示会であること
- 申請時点で販売を始めている自社商品(または販売権を持つ取扱商品)を展示すること。試作品のPRや市場調査が主な目的の出展は対象外
- 共同出展・代理出展は対象外。同じ小間に複数社で出る、他社名を掲示する、といった出展も共同出展とみなされます
- 会場で販売を行わないこと
- 主催者の出展案内(出展要項)が公開され、出展者を公募している展示会であること
出たい展示会が対象になるかは、申請前に問い合わせても回答できないとされています。募集要項を読み、条件に合うかを自分で確かめてから申請します。
海外の見本市に出るときは?
ジェトロ(日本貿易振興機構)は、海外の見本市・展示会にジャパンブース(ジャパンパビリオン)を設け、出展企業を公募しています。ジェトロの案内では、次のような支援を受けられます。
- 主催者への出品申し込みなどの手続きをジェトロが行う
- ブースのデザイン・施工、出品物の通関・輸送、現地での広報などをまとめて提供する
- 対象の見本市によっては、ジェトロが出展経費の一部を補助する
補助の有無や金額は見本市ごとに違うため、ジェトロが出展支援を予定している見本市の一覧と、それぞれの募集要項で確認してください。
申請前に気をつけることは?
- 契約・支払いのタイミング:持続化補助金は、交付決定の前に契約・発注した経費は対象外です。東京都の展示会出展助成は、小間の申込だけは前でもよいものの、出展と支払いは助成対象期間内に限られます。
- 同じ経費で重ねて受けない:東京都の展示会出展助成は、同じ展示会・経費について国・都・区市町村などの助成を受けていないことが要件です。同じ年度の申請は1事業者につき1件です。
- 出展後の報告:小間の写真や支払いの証拠書類を報告に使います。会期中に、社名板や小間全体の写真を撮っておきます。
- GビズIDプライムを先に取る:持続化補助金と東京都の展示会出展助成は電子申請で、どちらもGビズIDプライムが必要です。発行には2〜3週間かかると案内されています。
販路開拓に使える制度は販路開拓・販売促進の一覧にもまとめています。どの制度も採択や交付を約束するものではありません。最新の条件は各制度の公募要領・募集要項で確認してください。
出典(2026年10月21日確認):
この記事に関係する補助金の一覧
よくある質問
展示会の出展費用に使える補助金はありますか?
あります。小規模事業者なら持続化補助金の「展示会等出展費」、東京都内の中小企業なら東京都中小企業振興公社の展示会出展助成事業が代表的です。海外の見本市はジェトロのジャパンブースも候補です。
東京都の展示会出展助成はいくらまで出ますか?
令和8年度の募集要項では、助成限度額150万円、助成率は対象経費の2/3以内です。出展小間料(またはEC出店初期登録料)の申請が必須で、資材費・輸送費や、印刷物・動画・広告などの販売促進費も上限付きで対象になります。
東京都の展示会出展助成の次の受付はいつですか?
令和8年度は全10回で、第8回が2026年11月1日〜16日、第9回が12月1日〜14日、第10回が2027年1月1日〜14日です(各回最終日16時締切)。予算に達した時点で受付を締め切ります。
すでに申し込んだ展示会でも対象になりますか?
東京都の展示会出展助成では、小間の申込(契約)だけが助成対象期間の前でも対象になりますが、出展と支払いは助成対象期間内に限られます。持続化補助金は、交付決定の前に契約・発注した経費は対象外です。
試作品のPRや共同出展でも使えますか?
東京都の展示会出展助成では、共同出展・代理出展、試作品のPRや市場調査が主目的の出展、会場で販売する出展は対象外です。申請時点で販売を始めている自社商品などを展示する必要があります。